3D 立体映画

 

ロイド・シアターより

(下のYouTubeとポスターは点滅はしても表示しませんので下段に別途付けます)

 立体映画(Three-Dimensional Film)

Three-Dimension-log

映画産業界では、1950年代にテレビの普及によって映画館への入場者が激減する危機感を背景にハリウッド・スタジオが考案した映写方法の一つが、立体映画であった。

『恐怖の街』(Man in the Dark)(1953)(Columbia)
エドモンド・オブライエン、オードリー・トッター出演、リュウ・ランダース監督。

『肉の蝋人形』(House of Wax)(1953)(Waner Bros.)
ヴィンセント・プライス、フランク・ラヴジョイ出演、アンドレ・ド・トスが監督。

『タイコンデロガの砦』(Fort Ti)(1953)(Columbia)
ジョージ・モンゴメリイ、ジョーン・ヴォース出演、ウイリアム・キャッスル監督

『フェザー河の襲撃』(The Charge at Feather River)(1953)(Waner Bros.)
ガイ・マディソン、フランク・ラヴジョイ、ゴードン・ダグラス監督。

『謎のモルグ街』(Phantoma of the Rue Morgue)(1954)(Waner Bros.)
カール・マルデン、クロード・ドーファン出演、ロイ・デル・ルース監督

『フランス航路』(The French Line)(1954)(RKO Radio Pictures)
ジェーン・ラッセル、ギルバート・ローランド出演、ロイド・ベーコン監督

『ダイヤルMを廻せ!』(Dial M for Murder)(1954)(Waner Bros.)レイ・ミランドグレイス・ケリー出演、ヒッチコック監督等々製作されたが、何れもブームは一過性であった。

立体視の原理図永続しない原因としては、やたらとカメラに向かう立体感を強調する演出や立体効果に頼って、ストーリーの内容がお粗末になったり、眼鏡も煩わしく、長時間の立体視が疲労をもたらすなど様々な理由が起因となった。

その後、立体映画は大きな潮流に乗ることはなかったが、1980年代に入ると、アメリカの家庭にケーブルテレビが普及し始め、一気に増えた放送時間とチャンネルを埋めるために、クラシック映画が放送された。

公開された作品には、『13日の金曜日』(Friday the 13th)や『ジョーズ』(Jaws)3D版で、そのような中で、1980年にロサンゼルスの「SelecTV」というケーブル局が、リタ・ヘイワースホセ・フェラー出演、カーティス・バーンハート監督の『雨に濡れた欲情』(Miss Sadie Thompson)という立体映画を視聴者に赤青眼鏡を配布してアナグリフで放送し、これが話題になり、次々と古い立体映画が放送された。

このような流行にハリウッドは、新たな可能性を見出し、1981~1984年にかけて新作の立体映画を立て続けに製作された。『13日の金曜日 Part3』(Friday the 13th)(1982)や『超立体映画 ジョーズ3』(Jaws3D)(1983)のように気の抜けた“Part3”だったり、『悪魔の寄生虫・パラサイト』(Richard Band)(1982)や『メタルストーム』(Metalstorm)(1983)などといった中身のない低予算映画ばかりだったので人気は得られなかった。

その後、ハリウッドは、名作として広く認められている作品を2D→3D変換処理で立体化してしまうという手法を思い付き、1993年の人形アニメーション作品ティム・バートンの『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』が、ILMが手掛けた2D→3D変換処理によって立体化され再公開された。

そして注目されたのが、3D立体映画になる『スター・ウオーズ』で、最近また、ハリウッドでは3D立体映画に関心が高まっている。これは、DVDやホームシアター普及の影響で、映画館離れを食い止めようとしている動きでもあるようである。

ジョージ・ルーカスが『スター・ウオーズ』シリーズ全作品を3D立体映画としてリマスターし、再上映すると発表があり、まず2007年に「エピソード4」の3D版を公開、通常版から3D版への最新変換技術の高く評価されている。

3Dというのは「3Dimension」の略で、三次元のことで、立体映画は、2台のカメラを使って同じ映像を右目用と左目用に二重に撮影して、それを特殊なメガネでみると立体的に見えるというものである。(右図の「立体視の原理図」をご参照下さい)尚、ピクサー・アニメーション・スタジオにおいて制作中の『トイ・ストーリー3D』(2010年全米公開)に先立って、『トイ・ストーリー』(2009年10月全米公開)と『トイ・ストーリー2』(2010年2月全米公開)の2D→3D変換バージョンが公開される予定。

『肉の蝋人形』ポスター

『肉の蝋人形』(House of Wax)(1953)は、ワーナー・ブラザースが製作した立体映画(3D)で、ストーリーは、1900年、保険金目当てに火を放って焼け落ちた蝋人形館を再開し、その中には人間の死体が塗り込められているというニューヨークを舞台に起こるホラー映画の古典作品である。映画は日本でも3Dで封切られ、メガネをかけ息を殺して観ていたような記憶があるが、音響が6本のサウンドトラックであったことは後から知った。

この作品は、1933年製作された『肉の蝋人形』(Mystery of the Wax Museum)のリメイクでもあり、また、DVDが発売され両面1層で、A面に1953年版、B面に1933年版が収録されているが、3D仕様とはなっていない。

 

私が持っている懐かしい紙製の3Dメガネ

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作品は

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最新の3Dメガネと紙製の3Dメガネ

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1953年、7才だった頃に紙製の3Dメガネで観た3D西部劇は下の「ホンドー」

と恐らく「フェザー河の襲撃」。矢とかトマホークがが真正面に飛んで来たり

3D効果が抜群だったのは後者の記憶。

高1(1962)に観たセクシー3Dは「パラダイス」(PARADISIO)。

恥ずかしくてマスクをして学友と入ったのを思い出す。

通常は白黒画面で、主人公がメガネをかけると周りの美女が裸に見えてカラーに

なる。観客は主人公にあわせて、メガネをつけたり外したり(爆笑もんだな!)。

無論、YouTubeにある筈がないけど

奇特な人がいますね、画像がありました。

ネット画像はこれです

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今、リバイバル上映しても間違いなく大ヒット!!。

 

今日はオゲレツな記事でした、失敬(笑)。

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 ネット画像

 

 

前出記事

立体西部劇「ホンドー」

 

内容も素晴らしい必見映画「トラと漂流した227日」