昔、「映画字幕は直訳ではない」なんて著書があったけど、今日は原題と
邦題に付いて 考えてみた。
外国映画の原題の直訳邦題の好例は「ウエスト・サイド物語」(1961)。
原題は勿論「West Side Story」。
↓おまけでつけます、僕の好きなシーン、ご覧あれ。
チャキリスが歌って・踊って・芝居を楽しんでます。やるな~!。
「ローマの休日」に付いては以前どこかのブログに長々とコメントを入れて
しまったけど、制作側は「ローマの」と言う「特定の場所」を言いたかった
のでなく「浪漫」を伝えたかったと考えます。
つまりホントは「ロマンチックな休日」。
↓何種類か予告編があるけど、おー「ROMANCE」!。
↓予告編では何回か「ロマンチック・ラブ・ストーリー」とナレーターが叫ぶ。
おッ、オードリー(1929~1993)が涙してる。恋したのに別れとは。
↓場所を言いたいなら「IN ROME」が普通かな?。
つまり、逆から原題を考えれば「Holiday in Rome」、又は「Rome Holiday」
だろう。
たまたま映画の舞台がローマだから監督はいわば「かけ言葉」として使用した
と考えて自然でしょう。恐らく当時の輸入会社もひよっとして荻さんも、いや
淀川さんもあるいは水野さんも単純にローマが舞台だから何も疑問に思わなかった
のでしょう。
そうそう、トロイ・ドナヒューとスザンヌ・ブレシェットのまさにローマが舞台の
「恋愛専科」。この原題は「Rome Adventure」でしたね。
高度成長期に「Holiday in TOKYO」って言うグランド・キャバレーが赤坂に
あったな。