インディアンに同情的な映画の紹介のおしまいは 「ダンス・ウィズ・ウルブズ」

ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990)

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 南北戦争において自殺的行為からむしろ英雄となり、褒美に好きな勤務地を選ぶ権利を与えられたケヴィン・コスナーは、普通なら孤独に耐え兼ね精神を病んでしまうような荒野に次第に魅了されていく。彼は愛馬とトゥー・ソックスと名付けた野性の狼と共に満ち足りた日々を送り始める。しばらくし愛馬を盗みに来たインディアンを追い払った事から彼らと次第に交流を深めるようになる。やがて、インディアンに育てられた白人女性と恋に落ちたコスナーは「狼と踊る男」と言う愛称をもらい、侵略者でありかつ自分と同じ白人からインディアンを守ろうとする。
先住民族であるインディアンを虐殺し、バッファローを絶滅寸前に追いやった白人主義のアメリカ合衆国に対して、フロンティアへの郷愁とともに警鐘を打ち鳴らした意欲作品である。初作品とは到底思えないコスナーの時としてダイナミックに、またある時には繊細な演出がリズミカルに進行していく様は実に見事である。目を見張る映像の美しさ、楽曲も秀逸でアカデミーの7部門で受賞している。

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