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ロイド・シアターより↓
63 人生模様 (O.Henry's Full House)(1954) | ||||||
作家のジョン・スタインベックが、オー・ヘンリー(本名はウイリアム・S・ポーター)は社会評論家でありユーモア作家で、技術者でもあると紹介するが、作家は文字で表現し、映像化は邪道と思われている。だが、ヘンリーは既に亡くなっているので否定しないだろうと云って、彼の作品の登場人物には勇気や明るさがあり今も生きている。選ぶのが困難なほど多くの作品があり、ここに「警官と賛美歌」を示すが、雁が夜にかん高く鳴き、毛皮を持たぬ女が夫に優しいと冬が近いとわかる。この時にこの1冊をひとり開くと言ってストーリーが始まる。 紳士気取りのルンペン男のソーピイ(チャールズ・ロートン)は、夏は涼しいセントラル・パークで、冬は暖かい留置所で暮らすことにしていたが、ある年の冬、彼は仲間のホレス(デイヴィッド・ウェイン)に、留置所に入る秘術を伝授しようと、警官を後ろから殴ろうとしたり、無銭飲食などするのだが、どうもうまく警官に捕まらなかった。ある時、ソーピイは美しい街の女(マリリン・モンロー)に声をかけたが、かえって彼女に好意をよせられ面喰らって逃げ出し、ある教会に入った。彼はオルガンの響に心打たれてルンペン渡世から足を洗おうと決心し、教会を出たとたん、浮浪罪として警官に捕まり、3ヶ月の禁固を言い渡される。 チャールズ・ロートン (Soapy) マリリン・モンロー (Streetwalker) デイヴィッド・ウェイン (Horace) 監督: ヘンリー・コスター 第2話 「クラリオン・コール新聞 」 オー・ヘンリーは、刑務所に自ら入獄して、鉄のベットの上で受刑者仲間から取材をし、彼等に優越感を持つことはなかったので、彼の小説が繰り返し読まれ、これはこの謙虚によるものであった。秀作のひとつ「クラリオン・コール新聞 」この物語の半分は警察に記録があり、残りの半分はニューヨークの新聞社の編集室に保管されている。クラリオン新聞社はノークロス事件の犯人に結びつく情報に1000ドルの懸賞金を提供したのである。 刑事のバーニイ(デール・ロバートソン)は、迷宮入りになった殺人事件の犯人をジョニイ(リチャード・ウィドマーク)だと睨んだ。バーニイとジョニイは幼な友達で、2人は十数年ぶりで再会したのである。バーニイはジョニイに証拠をつきつけて迫ったが、そのときジョニイはバーニイに、その昔1000ドル貸したことを持ち出した。バーニイはそのためジョニイを一応見逃し、1000ドルの工面を考えた。折よく「クラリオン・コール」という町の新聞が、犯人の名前を通告したものに1000ドルの懸賞を出した。バーニイは賞金を手に入れてジョニイに借金を返し、心おきなく彼を逮捕することができた。 デイル・ロバートソン (Barney Woods) リチャード・ウィドマーク (Johnny Kernan) 監督:ヘンリー・ハサウェイ 第3話 「最後の一葉」 オー・ヘンリーは、ノース・カロライナの出身で、20歳の時にテキサスへ、南西部を渡り、中南の少共和国も歩いたが、40歳でニューヨークに着き、その街を愛し、地下鉄の走るバクダットと呼びまさにアラビアン・ナイトであった。「最後の一葉」という作品があるが、舞台は、グリニッジ・ヴィレッジ、季節は冬、気候は吹雪、家賃の安い芸術家の街である。貧しくても野心を忘れない。併し、生と死は同居し、愛も破れる時がある。 失恋した若い女画学生ジョアンナ(アン・バクスター)は、失望にうちひしがれ、寒いニューヨークの街をさまよった末、姉スーザン(ジーン・ピータース)と一緒に住むアパートに辿り着いたが、そのまま病の床に伏した。医師は肺炎と診断し、ジョアンナが生きる希望を取り戻さなければ助からないと言った。彼女は自分の部屋の窓ぎわに生えている蔦にある21枚の葉が、その1枚ごとに彼女の1年間の生命を意味し、最後に残った葉が風に吹き落とされたら、自分は死ぬと思い込んでしまった。彼女の容態は悪化し、ある朝、蔦も葉も最後の1枚になった。途方にくれたスーザンは、バーマン(グレゴリー・ラトフ)という画家に悩みを訴えた。強風の吹きすさんだ1夜が明け、ジョアンナが目を覚ました時、最後の1葉がそのまま残っているのを見て元気を取り戻した。実は最後の葉は風に吹き飛んだのだが、バーマンが描いた葉であった。夜中寒風にさらされたバーマンは、そのため死んでまった。 アン・バクスター (Joanna) ジーン・ピータース (Susan) グレゴリー・ラトフ (Behrman) 監督:ジーン・ネグレスコ 第4話 「赤い酋長の身代金」 オー・ヘンリーは、薬剤師、カウボーイ、簿記係、記者、編集者などを経験し、どれものめりこまず嫌がらずこなしてきた。「赤い酋長の身代金」は1900年代初めのアラバマが舞台で、サムとビルは、横領罪でニューヨーク市警察指名手配をされている。 サム(フレッド・アレン)と相棒のビル(オスカー・レヴァント)は、金持ちの子供を誘拐して身代金を稼ごうとアラバマの村へやって来た。2人はうまく少年を誘拐することに成功し、早速、金額を2000か1500ドルかに悩んだ末に、身代金請求の手紙を少年の両親のポストに投函した。ところが、この少年、インディアンの酋長気どりの腕白小僧で2人はほとほと手を焼いた。そのうち、両親から手紙が来たが、それには身代金を払わないと言うばかりか、どうしても少年を返したいなら250ドルよこせと書いてあった。腕白小僧にさんざん手こずった2人は、少年を送り返し250ドルまきあげられた。 フレッド・アレン(Sam 'Slick' Brown) オスカー・レヴァント(Bill Peoria) 監督:ハワード・ホークス 第5話 「賢者の贈り物」 20世紀を控え、賢者に値するのは400人だけと言われていたが、オー・ヘンリーは、万人が賢者とし「400万人」を出版した。 400万人の小説から生まれたのが、「賢者の贈り物」である。彼が言った聖書にある東方の3博士こそ賢者であり、キリストの降誕を祝う贈り物を持って来たのが、クリスマス・プレゼントの由来で、この物語の頃、その習慣は続いていた。時は、1905年である。 若妻のデラ(ジーン・クレイン)と夫のジム(ファーリー・グレンジャー)は、貧しいのでクリマス・イヴには、お互いの贈物を買うことが出来なかったが、デラは出勤するジムを送りながら一緒に街に出て、途中、ある宝石商のウィンドウの前に立ち止まった。ジムは素敵な櫛に目をつけ、これがデラのふさふさした金髪を飾ったらさぞ美くしいだろうと考え、一方、デラはプラチナの時計鎖を見て、これはジムの骨董的な金の懐中時計に相応しいと思う。2人はそこで別れたが、お互にいま目をつけたプレゼントを買う金の工面に心を砕き、デラは思い切って自分の髪を売り、ジムは時計を売った。夕刻、2人は贈物を交換したが、どちらも当分の間役に立つものでなかった。しかし2人はお互いの愛を身に沁みて感じるのであった。 ジーン・クレイン(Della) ファーリー・グレンジャー(Jim) 監督:ヘンリー・キング Click Here! "Oscar Winners 1954"
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